今回、作家仲間がハンドメイド作品をBASEに出品するということで、
意見を聞きたいと相談がありました。
そこで販売士二級でハンドメイド歴10年の私が、BASE初心者でも売れるためのコツをまとめてみました。
BASEでの成功は、適切な準備と工夫が必要です。
この記事では、BASEがどういった特徴を持っているのか、また売れるための具体的なアプローチをわかりやすく解説します。
目次
1. BASEの基本情報
BASEは、個人や小規模ビジネスが簡単にネットショップを開設できるプラットフォームです。
大規模なシステムを導入しなくても、短時間でショップを持つことができるため、特に初心者に向いています。
以下の特徴があります。
無料でショップ開設
BASEは初期費用・月額費用がかからない点が最大の魅力です。スタンダードプランを利用すれば、商品が売れた時にだけ手数料が発生します。そのため、「とりあえず試してみたい」という人にとって、リスクが少なく始められます。
豊富なデザインテンプレート
デザインの専門知識がなくても、豊富な無料テンプレートを使っておしゃれでプロフェッショナルなショップを作成できます。さらに、カスタマイズの自由度も高く、有料テンプレートを使用することで、独自のブランドイメージを強化できます。
多彩な決済方法
BASEは、クレジットカードやコンビニ払い、キャリア決済など多彩な決済方法を導入しています。これにより、顧客は自分に合った方法で支払いができるため、購入のハードルが下がり、売上につながりやすくなります。
2. 手数料について理解する
BASEは初期費用や月額費用がかからない「スタンダードプラン」と、
月額5,980円の「グロースプラン」があります。
(2024年1月以降、グロースプランは月額16,580円に変更されます)。初心者は基本的にスタンダードプランから始めるのがおすすめです。
スタンダードプランの手数料
- 販売手数料: 売上の3%
- 決済手数料: 3.6% + 40円
- 振込手数料: 250円(2万円未満の振込には500円の事務手数料もかかる)
この手数料構造を理解し、あらかじめ売上見込みと費用を計算しておくことが大切です。
3. 売れない理由とその解決法
BASEで売れない理由には、以下の要因がよく挙げられます。
商品の魅力不足
初心者が悩む問題として、商品説明や写真が不十分で魅力が伝わらないことがあります。
商品説明には詳細な情報を記載し、写真の質にも気を配りましょう。
集客の不備
BASEはAmazonや楽天のような大規模なプラットフォームとは異なり、自ら集客を行う必要があります。
SNSを活用して商品を紹介し、SEO(検索エンジン最適化)を意識した商品タイトルや説明文を作ることが重要です。
プラットフォームの誤解
BASEは、自動で集客してくれるECモールではなく、出品者自身が集客する必要がある
ASPカートサービス(オンラインショップ運営に必要な機能をクラウド上で提供する、簡単に使えるショッピングカートシステム)です。
特に初心者は、SNSや広告を駆使してアクセスを増やす努力が求められます。
4. 売れるための5つのコツ
1. 商品のオリジナリティを追求する
競合が多いネットショップでは、他にないユニークな商品が重要です。ハンドメイド作品や個性あふれるオリジナル商品は特に注目を集めやすいです。
2. クオリティの高い画像を使用する
ネット販売では画像が最も重要です。
プロフェッショナルな写真を使い、商品の魅力を最大限に引き出しましょう。
特にサムネイル画像は、ユーザーの目を引く要素として重要です。
そのために高級なカメラが必要というわけではありません。スマートフォンでも十分に撮影が可能なので、コツを押さえておきましょう。
3. SNSを活用する
InstagramやFacebookを活用して、定期的に商品やショップをアピールします。フォロワーとの関係を深め、ブランドを構築していくことが重要です。特にInstagramは視覚的な訴求力が強いため、ハンドメイド作品には最適です。
4. 商品説明を充実させる
ユーザーが商品に抱く疑問を解消し、使用シーンを具体的に描いた説明が売上に直結します。素材や製造過程、特定のターゲット層へのアピールポイントを盛り込みましょう(
5. レビューを増やす
購入者のレビューは、新規顧客の信頼を得るために重要です。レビューを積極的に集めることで、信頼性が高まり、売上アップにつながります。
はじめる前にメリット・デメリットを考える
BASEを始める方の中にはすでにminneやCreemaをやっているという方も少なくはないでしょう。
そう言った方は以下の比較を見て検討してみてください。
BASE
メリット
- 無料でショップ開設: 初期費用・月額費用がかからず、リスクを抑えてスタートできる。
- カスタマイズの自由度: ショップデザインを自由に設定でき、独自のブランド作りがしやすい。
- 多彩な決済方法: クレジットカード、コンビニ払い、キャリア決済などが利用可能で、顧客に柔軟な支払い方法を提供できる。
デメリット
- 自分で集客を行う必要がある: Amazonや楽天のような大規模プラットフォームとは異なり、集客はSNSやSEO対策に依存するため、時間と労力がかかる。
- 市場へのアクセスが少ない: プラットフォーム内に集客力がないため、他のハンドメイドプラットフォームより初期段階での売上が低くなる可能性がある。
minne や Creema
メリット
- 集客力が強い: minneやCreemaは、すでに多くのユーザーが訪れるプラットフォームのため、ショップ開設直後でもアクセスが期待できる。
- 手作り作品の購入を目的としたユーザー層: ハンドメイド好きの顧客が多く、特にクリエイターやアーティストにとって有利な環境。
デメリット
- 手数料が高め: minneは販売手数料9.6% + 税、Creemaは11%と、BASEに比べると手数料が高く、コストがかかる。
- デザインの自由度が低い: 自由なカスタマイズができず、ショップページのデザインは他の出店者と似通ってしまう。
以上から見て取れるように、
BASEはブランド形成の自由度が高く、自分のショップを独立した形で運営したい人、手数料を安くしたい方に向いていますが、minneやCreemaで出品しているよりはるかに集客のために積極的なマーケティングが必要になります。
5. 販売士の視点から見るBASEの成功戦略
販売士二級として10年以上ハンドメイドに携わってきた経験から言えるのは、
「商品を売る」だけではなく、「価値を伝える」ことが成功のカギです。
これはリアル店舗でも他のEC販売サイトでも変わりがありません。
お客様にとって、その商品がどのように生活を豊かにし、どのように自分の価値観にフィットするかを考えることが大切です。
また、BASEでは顧客とのコミュニケーションが信頼を築く重要なポイントとなります。ハンドメイド作品は特に作り手の思いが伝わりやすいので、ストーリーテリングを意識して商品ページを構築しましょう。
【クリエイタープロフィール pekopoko】
日常を・心を豊かにする作品を届けたいと願うハンドメイド作家のpekopokoです。
レザークラフトやマクラメ編みを取り入れ、リラクゼーション効果のある作品を一つひとつ心を込めて手作りしています。
ハンドメイド歴10年、販売士二級の現役ショップ店員兼副業作家です
現在はメタバースにハンドメイドショップを作りたいと思い、コツコツと勉強中です。
作品はオンラインショップでご覧いただけます。
物作りで日常を明るく♪をコンセプトに活動中のハンドメイド作家です。minneやメルカリショップス 、Creemaにてマクラメ・レザーブレスレットなどを中心に出品中です。
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