先日、あるハンドメイド作家さんから興味深いお話を伺いました。
1ヶ月ほど前のハンドメイドイベントで、家族が購入したネックレスの修理を依頼されたそうです。
ネックレスは壊れたというよりは、チェーンと留め具を繋ぐ丸カンの隙間からチェーンが外れてしまった状態で、比較的簡単な修理でした。
家族は「安かったから仕方ないね」と言っていたものの、他の丸カンも確認すると、隙間が開いていたり、ずれていたりする箇所がありました。
その作家さんは、高くても安くてもお金をいただく以上、しっかりしたものを作らなければならないと感じたそうです。
このエピソードは、ハンドメイドの世界でどのように品質管理を行うべきかについて、多くのことを考えさせられます。
目次
フリマアプリとハンドメイドの品質
最近では、フリマアプリを通じて多くの作家がハンドメイド品を安価で販売しています。
しかし、その多くの商品には「素人のハンドメイドだから既製品より壊れやすい」という注意書きが添えられていることが多いようです。
今回の作家さんはこの点について、疑問を感じています。
既製品といっても、雑貨店などで販売されている商品が必ずしも丈夫とは限らず、
作りが甘い場合もあるのに、それよりさらに壊れやすいと記載するのは、自信の無さの表れではないかということです。
ハンドメイドの品質と責任
ハンドメイド品を販売する際には、品質保証が非常に重要です。
作家さんは、品質をしっかりと保ち、購入者に安心して使ってもらえるようなものを作るべきだと強調します。
手作り品である以上、既製品よりも個体差が生じるのは当然ですが、それでも品質に対して責任を持つことが大切です。
作家として、しっかりとした技術を持ち、安心して使えるものを提供することが求められます。
購入者の視点から考える
「素人のハンドメイドだから既製品より壊れやすい」と記載する作家さんに対して、
購入者の立場からどう感じるかを考えてほしいという話をしていました。
安価だから壊れても仕方ないと言えるでしょうか。
大切に使っていたものが壊れたとき、購入者はがっかりしてしまうでしょう。
作家さんは、このような失望を避けるためにも、品質を保つ努力が必要だと感じています。
作家としての誇りと技術の向上
壊れやすいと記載せずとも、安心して使ってもらえるような技術を磨くことが、作家としての誇りだと語っていました。
お金をいただく以上、価格に関係なくしっかりとしたものを作るべきであり、
壊れやすいと分かっているものを販売するべきではないと強調します。
自信を持てるような技術を身につけ、品質を確保することが作家としての使命だと感じているそうです。
私の感想と対策方法
ハンドメイド作家としてデビューしたての頃、自分の作品の品質に自信が持てず、
つい変な保険をかけた文章を付けたくなる気持ちも分かります。
しかし、作家として一歩を踏み出す以上、自分の作品に自信を持って送り出さなければなりません。
自信を持つためには、作品の完成後に取り組むべきいくつかのステップがあります。
作品の耐久度と装着テスト
完成した作品をすぐに出品したい気持ちは分かりますが、まずは壊れないかどうか、不備がないかを確認することが重要です。
軽く引っ張ったり、ねじってみたりして、日常で起こりうる問題をシミュレーションしましょう。
言い方は厳しいかもしれませんが、ユーザーの使い方が悪いと言えるくらいまで、問題点がないことを確認しておくと良いでしょう。
制作スキルを上げる
私は本業でもハンドメイド制作を行い、実際にお客様に提供する仕事をしています。
お客様に提供する以上、いい加減なものは作れません。
何度もトレーニングや研修を行った上で、お客様のオーダーを受けるようになりました。
今でもスキルアップを欠かさず行っています。最終的には、自分の制作スキルを高めることが重要です。
まとめ
今回は、ある作家さんの体験談を取り上げました。
minneやメルカリなどの出品におけるアドバイスとしてもよく取り上げられる話題ですが、制作スキルを高め、耐久テストを行うことで、自信を持って出品することが大切です。
クレームを恐れて出品を控えることもありますが、まずは自信を持って出品し、クレームがあった場合には適切に対応することで、制作から販売、アフターサービスまで一貫してスマートに対応できるよう、作家として成長していきましょう。
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物作りで日常を明るく♪をコンセプトに活動中のハンドメイド作家です。minneやメルカリショップス 、Creemaにてマクラメ・レザーブレスレットなどを中心に出品中です。
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