ハンドメイド副業を効率化！Instagramの自動投稿アプリを自作してみた

ハンドメイド副業をしている方にとって、SNSでの集客は非常に大切です。しかし、作品制作や販売作業に追われていると、Instagramの投稿が疎かになってしまうこともあります。

私自身もそのような悩みを抱えており、少しでも投稿にかかる時間を削減できないかと考えました。そこで今回は、Instagramの投稿を自動化するアプリを自作することに挑戦しました。

この記事では、ハンドメイド副業の時間を有効活用するためにInstagram自動投稿アプリを作った過程と、その体験談について紹介します。

制作の手段

今回の制作にあたり、ChatGPTのサポートを受けながらコードを書き、問題が起これば自分で対応するというスタンスで進めました。Instagram APIを活用して投稿を自動化することが目的です。

Instagram APIの利用は私にとって初めての試みで、難しさもありました。そこでAPIの詳しい詳細についてはここでは割愛しますが、非常に参考になったリンクを以下に示します。同じように挑戦してみたい方はぜひご参照ください。

基本的には上記のリンクを基にAPIトークンの取得と実装を行いましたが、次に私がつまずいたポイントや特に苦労した点についてシェアします。

まず一番大変だったのがアクセストークンの取得です。参考にした記事には手順が親切に書かれていましたが、工程が多く非常に苦戦しました。

特に、トークン発行時のアクセス許可に関しては、記事では11項目を追加すると書かれていましたが、自分の使い方に合わせて全ての権限を追加する必要がありました。

この部分は慎重に設定する必要がありました。

Xサーバーを使って簡単にデプロイするために、プログラムの言語をPythonからPHPに変更しました。AIのおかげで、言語の置き換えはスムーズに行えました。

Screenshot

ローカル環境ではデータ取得も簡単に確認できたため、そのまま自動投稿アプリの制作に入ることができました。

どの程度自動化するか悩みましたが、最終的に以下の要件を設定しました。

画像の扱いに関しては、自分のECサイトに投稿している画像URLを活用することにしました。これにより、データ量を減らしつつ手軽に管理できるようにしています。

自動投稿は補助的な役割と考え、重要なお知らせは自分で投稿するようにしています。

以下の画像がスタイルシートをかけていませんが、完成（動作する）の姿です。

というシンプルな状態です。

以下が完成した自動投稿アプリの機能です。

予約投稿の実装には特に苦労しました。Instagramへの投稿は早い段階で成功したものの、自動投稿を実現するための手段には時間がかかりました。最終的にはXサーバーのCRON設定を使用して解決しました。

.envファイルの読み込みエラー: APIキーやデータベースのパスワードを.envファイルに保存し、セキュリティを高める必要がありましたが、初めてのことで理解に時間がかかりました。具体的には、代入される情報に' '（シングルクォート）をつけていなかったことが原因で読み込みが失敗していました。
DB接続失敗: php_network_getaddresses: getaddrinfo failed: Name or service not knownというエラーが発生しました。これは、データベースホスト名の設定ミスによるものでした。

Cron設定の失敗: Xサーバーで予約投稿のために使うCron設定ですが、コマンドの書き方が間違っていたためになん度もエラーで投稿ができていませんでした。正確に書くには以下のようにphpの後にバージョンを記載し、　さらに！　スペースをひとつ開けて書かないとちゃんと動いてくれませんでした。これに気付くのにとても時間がかかりました。

投稿（例）abc.phpをPHP 7.2 で実行する場合
/usr/bin/php7.2 /home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/abc.php