ハンドメイド作品の価格設定:原価の考え方から利益までを徹底解説

ハンドメイドに専念したいけど無駄な雑務が多い minne-diary

先日、日商簿記三級の資格を取得し、現在は二級の学習を進めています。

この資格を活用し、ハンドメイド副業における作品の管理や販売価格の見直しに大きく貢献しています。

特に原価計算の精度を高め、適切な販売価格を設定することが、副業ビジネス成功の鍵となります。

今回は、ハンドメイド商品の原価設定と販売価格の設定方法について、私の経験を踏まえて詳しく解説します。

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原価とは?

ハンドメイド作品を作るにあたり、原価計算を行う

原価とは、商品を製造する上で直接かかった費用のことです。

ハンドメイドの場合だと、作品における原価計算には、以下の要素が含まれます。

  • 材料費: 商品を製作するために購入した材料の総費用。
  • 加工費: 製品を完成させるために自分自身が作業した時間を費用に換算したものです。
  • 梱包費: 製品を安全に顧客に届けるための梱包材料の費用や、梱包に費やした時間。

例えば、ハンドメイドのアクセサリーを作る場合、

使用するビーズや金具の購入費用が材料費に、材料を使って作品を作っていく過程を加工費に、そして商品を送る際の箱やラッピング材料が梱包費に該当します。

ハンドメイド作品の原価計算の例

例えば私の作品を例に考えてみます。

あくまで例なので、以下に記す原価計算をそのまましているわけではないので予めご了承ください。

ハンドメイドの原価計算をしてみる

仮に上記のような作品があったとします。

こちらの作品はマクラメ編みという技術を使って、天然石を編み込んだブレスレットに仕上げています。

順を追ってかかる費用を計算してみましょう

  1. 仕入れ(材料として必要になる紐や天然石を購入します)
  2. 加工費(自分が作品を作る時間を計算します)
  3. 梱包費(商品販売時の梱包作業)

さらに細かくみていきましょう。

仕入れでは、買い物をするために車や電車で移動した交通費も考慮します。それぞれの材料費に均等にガソリン代や、かかった電車賃を割り振ったりします。

加工費については自由に決めて良いところですが、決めかねている時は時間計算がおすすめです。

作品を一つ作るのに2時間かかったとします。ざっくり1時間1000円と考えれば2000円と計算できます。

梱包に使う、クッションや梱包用の段ボール、発送にかかる送料なども忘れてはいけません。

ではそれらの金額をざっと書き出してみましょう。

  • 天然石を5粒、紐を10m使った(交通費も上乗せ済み):300円
  • 加工が1時間1000円で2時間かかった:2000円
  • 梱包材料や発送費をまとめた:400円

ここまでで2700円となり、これが原価となります。

原価から売値を考えていく

原価が導き出せたら、ここから売値(販売価格)を考えます。

今のまま2700円で売っても良いのですが、このままでは、利益が出ていません。

ここは作者の匙加減になりますが、一般的に原価の3倍の価格に設定すると良いなどと言われております。

今回のケースだと8100円となります。

とはいえ、この価格をそのまま反映すれば良いというわけでもありません。

果たしてその作品の価格は適正価格に収まっているでしょうか?

市場の価格動向やデザインの特異性を考慮することが大切です

ハンドメイド作家が、自作のジュエリーやテキスタイルに囲まれたデスクに座り、オンラインマーケットプレイスの評価やコメントを表示するコンピューター画面を見つめているイラスト。作家の表情は、作品に対するポジティブなフィードバックを願いつつも、深い思索とわずかな心配を示しており、創造性とデジタルフィードバックの世界との繋がりを象徴しています。

自分が生み出した作品に自信があったとしても、実際の市場でどう評価されるかはまた変わってきます。

 

例えば同じような作品を作っている人が、作品を半分の価格で出しているとします。

これは単純に原価計算を理解していない場合もあれば、極端に自分の技術に自信のない方が、

本来あるべき価格を極端に下げて出品しているケースもあります。

 

こういった時にどうするのかというと、

  • 自分の作品は周りの人とはここが違う! と説明文で書けるようにして、差別化を図る
  • 作業技術を高めて早い時間で作れるよう技術を磨く
  • 仕入れを効率化して、材料一つ一つの単価を下げてみる。

といったように、材料費や作業効率の見直し、あるいは自分の作品は他のものとはここが違うというポイントを作ることです。

オリジナリティがあると、それだけで差別化を図れます。

私がやってはいけないと考えること

ハンドメイド作家たちがデスクに座り、穏やかなオンライン価格競争に参加している様子

個人的にやってはいけないと考えるのは、自分と同じジャンル・カテゴリーの作品で、

極端に安く出品している他の作家に合わせすぎないことです。

そういった作家の方たちに合わせても利益が残せて、次の制作活動に支障が出なければ良いかもしれません。

しかしそういった価格戦争をするくらいであれば、自分の作品はこういったところが他と違うし、

こういった技術を取り入れているため、自信を持ってこの価格で出しているという熱い気持ちが

伝われば、必ず誰かの心に届くと思っています。

最終的な販売価格を決める

では上記を踏まえて、今回の計算上の販売価格である8100円を見直ししてみましょう。

仮に、自分が出品するサイトでは、同様の作品カテゴリーがだいたい5000円くらいで売られていたとします。

  • 今後自分の技術が向上して早く作れそうな見込みがあるとします
  • さらに自分の作品の中にあるアピールポイントを説明文で主張し、差別化を図ることとします。

最終結論として6000円にしてみよう。

といった感じで私は導いています。

この場合

作品原価=2700円

販売価格=6000円

実現する利益は3300円となります。

ただし、ハンドメイド販売サイトなどではここにさらに販売手数料もかかわるので、ここのあたりも考慮に入れておくと良いです。

まとめ

ハンドメイド副業で成功するためには、原価の正確な計算と適切な販売価格の設定が不可欠です。

せっかく頑張って良い作品を作っても、利益が出なければどんどん消耗して継続できなくなります。

これからファンになってくれる購入者の方のためにも利益をきちんと出して、次の作品作りの糧にしていくことをお勧めします。

皆さんの副業に少しでも役立つことを願っています。

 

筆者について

ペコポコのインスタグラム

物作りで日常を明るく♪をコンセプトに活動中のハンドメイド作家です。minneメルカリショップス 、Creemaにてマクラメ・レザーブレスレットなどを中心に出品中です。

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