ハンドメイド作品の価格の決め方【minne日誌】

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ペコポコです。

ハンドメイド作品を作った時に結構いい加減になりがちなのが価格設定です。

「この見た目だったらこのくらいかなぁ…」

これは良い状態とは言えません。

実店舗で働いていると価格は決まっているので悩むことがありませんが、

今日はハンドメイドサイトでの販売における価格の設定について学んだので、

解説してみたいと思います。

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価格設定の悩み

価格を決めるのは結構難しいです。

特にハンドメイド初心者の方で陥りがちなのが、

「まだ上手に作れないのにあまり高い金額はつけれないな。五百円くらいでいいか」

というような思考です。

他にも市販品の価格に合わせてしまうことがあります。

私はこれまでに何百〜何千という作品を作り続けたことで自信をつけてきましたので、ある程度自信を持って価格をつけれるのですが、どうしても慣れないうちはこういった悩みがついて回ると思います。

安売りがダメな理由

作品を安くしすぎることがダメな理由は大きく3つあります。

安すぎる=粗悪品の印象を与える

これは「安かろう悪かろう」の言葉が合いますが、あまりにも作品に対して安すぎる価格をつけてしまうと、見ている方からしたら不安になる場合があります。

minneで私と同じマクラメ編みをしている人をみますが、「せっかく一生懸命作ってそうなのに、こんな価格なんだ」と思う作品を目にします。

私の場合は作り手の目線ですが、買う側からしたら明らかに安すぎる価格は粗悪品と見られる可能性がありそうですね。

モチベーションの低下

これはおそらく売れるようになってからだと思いますが、売っても売っても材料費がかかるだけで手元にお金が残らないと、次の作品を作ろうにも赤字続きになり活動ができなくなります。

利益が出ない価格設定では延々とタダ働きですから、気持ちも落ち込んでしまいます。

後からの値上げは難しい

書籍によって表現は違いましたが、後になってから「安過ぎたから値上げしよう」という考えは好ましくないというものでした。

ただ昨今では色々なものの価格の高騰があるので、やむ負えず実施するケースは出てくると思います。

これに関しても売れるようになってからの悩みになるかもしれません。なので、事前に適正な価格をつけておくようにしておくのがベストです。

適正な価格の設定の仕方(原価)

適正な価格を決めるにはまず原価を考える必要があります。

原価の考え方

販売価格 = 原価 + 利益

この原価という部分には材料費や自分の作業時間、梱包費用などが入ります。

例えば、ダイソーで製作に使えそうな材料や梱包材を1000円分購入したとします。

これを1000円で販売したらどうでしょう。

これでは手元に何も残らない上に労力も無駄になってしまいます。

材料費の考え方

例えば私の場合はロウビキ紐を大量に消費するわけですが、この場合

購入時の巻きの価格 ÷ 紐の全長(m) = 1mの価格

という感じですね。

一つの作品で5m使う場合は何円という風に出せるわけですね。

接着剤なども一個に丸々使わないと思います。こういった備品も大体何個作ったら無くなるというのを計算して1回につき何円と出しておくと良いですね。

作業代の考え方

これはとても重要です。

自分が作業にかけた時間になります。時給換算がわかりやすいです。

厚生労働省の地域別最低賃金

上記のサイトで自分が住む地域の最低賃金を調べることができます。

これは自身の住んでいる地域を基準にしつつ、労力に見合った数値を設定しましょう。

梱包代の考え方

緩衝材や配送用のパッケージなどに限らず、梱包に費やした時間や、メッセージを添える時間も時間に加えるべきとありました。

私もそこまでは計算に入れていませんでしたが、考慮していく必要がありますね。

ではそれら原価を踏まえて適正な価格を考えると、どの書籍でも共通してこの比率を紹介されています。

販売価格=原価×3倍(2〜4倍)

原価×3倍あたりが価格設定が適正と言われ、2〜4倍の範囲とされてます。

例えばブレスレット作成をしたとします。

作業代1000円+材料費1000円+梱包代100円=2100円の原価になったとします。

それを3倍で設定した場合6300円の販売価格にしたとします。

※minneは販売価格10%が手数料として引かれます。

すると

販売金額6300 – 原価2100 - 販売手数料630円 = 3570円が作家の利益となります。

手元にお金が残れば、次回の作品作成の資金になりますから、勇気を持って値段つけをしないといけませんね。

まとめ

安売りがダメな理由

  1. 安い=粗悪品の印象
  2. モチベーションの低下
  3. 後からの値上げが難しくなる

適正な価格設定の方法

  1. 原価を調査して、1個当たりの費用を計算
  2. 作業代をきちんと取り入れる
  3. 販売価格×3倍(2〜4倍)で考える

ここでは例として3倍で計算しましたが、他の作家さんがいくらくらいで出しているのかなども参考にするのが良いと思います。また実際に周りにいる人たちに相談するのも良いでしょう。

ただし、ハンドメイドに明るい方に相談するのがベストです。

お客様の作品を何年も作ってきた身としては

「しっかりとした作りを意識する」「使う人のことを考えた構造を追求する」などの製作意識を高く持つことが大事だと考えています。

少々職人寄りの考え方ですが、自信を持って出品できるように更に腕を磨いていきたいものです。

以下の書籍等を参考にしてみました。いろいろ読んでみましたが、大体近い考えでの価格設定を推奨されています。

 

 

 

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