これから何回かに分けて、色に関する解説をしたいと思います。
ハンドメイド作家さんに役立つ色の特徴・配色技法などを解説していきたいと思います。
色に関する言い伝えなどもまとめていますので、作品の紹介の際にも活用してみてください。
【自己紹介】
ペコポコです。
カラーセラピスト・パーソナルカラリスト3級の資格をもつ、ハンドメイドアクセサリーショップで働くハンドメイド作家です。
ハンドメイド歴は8年、これまでに何千という作品を店頭用にお客様用にと制作してきました。
2022年より副業緩和の流れからminneにて作品の出品をスタートしました。
目次
色が持つそれぞれの個性・心理効果
今回は色がそれぞれ持っているイメージや言われなどをまとめていきたいと思います。
赤の特徴
赤は情熱や正義感あふれる勇気の象徴でもあります。
戦隊ヒーローものでも中央にいるのは赤が主役であることがほとんどですね。
- 赤色はリーダーシップを取る時にも良い色とされます。
- 攻撃性の象徴でもある赤は怒りの象徴でもあります。
- 古来より赤色は厄除けの力があるとされてきました。
赤色が魔除けというのは実際にお店に立っていても年配のお客様からよく聞かされます。
昔から厄除けや縁起の良いとき(紅白幕やご祝儀の水引の色など)の色にも用いられています。
赤色の小話
今でこそポストは赤色であるのが当たり前ですが、日本ではかつて黒色だったんです。
ただこれが見つけづらいという苦情が殺到したことから赤い色に変わっていったそうです。
以下の記事でも赤について解説しております。
オレンジ色の特徴
オレンジ色は暖かさを感じるカラー。
暖かさや明るさといったイメージを持ちます。赤色よりも優しい色合いですね。
- 家庭的なイメージをもっている
- 食欲増進のカラー
- 親しみやすさや楽しさを演出してくれる
家庭的なイメージという部分では色彩心理において、
オレンジ色を団欒の場所に取り入れることで家族の交流を活発にする、または食器にオレンジ色を取り入れることで食欲を増進する効果があるとされます。
オレンジ小話
オレンジ色はビタミンカラーでもあり、サプリメントや栄養ドリンクなどのパッケージにも活用されています。
それだけではなく、冬になれば自動販売機にもHOTの飲み物が補充されていますが、暖かさを感じつオレンジパッケージが目につくと思います。
オレンジの色彩心理を以下で解説しています。
黄色の特徴
黄色は明るさや元気!といった行動的で前向きなイメージを持っています。
陽気・天真爛漫。社交性をアピールする時にもおすすめの色です。
- 注意喚起を促す色
- 富や権力の象徴。転じて金運などの象徴
- コミュニケーションを活発にとりたい時におすすめ。
黄色は明るさというだけあって目立つ色です。よって注意を促す色でもよく用いられます。
例えば園児が被る帽子は黄色であることがほとんど。これには周囲の車などに「ここに子供がいる」と注意を促しているわけです。
また工事現場などですね。
黄色小話
日本では明るく親しみのある色として知られていますが、実は海外では違う視点で見られることもあります。
例えば「最後の晩餐」で描かれているユダの服が黄色であることから、キリスト教文化圏では裏切りの印とされているようです。
こちらでも解説しております。
緑の特徴
日本では古来より生命力の象徴でした。癒しと安らぎのイメージを持つリラクゼーションカラーです。
日本の有名なお守りである勾玉。縁結びの地・島根では古くは青石と言われる深い緑色をした天然石で作られ、朝廷に献上されていました。
これは深い青が生命力を象徴し、健康で長寿を願うという意味を持っています。
- 環境にやさしいイメージをもつ
- 新鮮さや若々しさの象徴。同時に未熟であることも意味します。
- 安全を知らせる色
信号機を青信号と言います。
あの色ってどちらかというと緑ではありませんか?
実は日本では昔から緑のことを青と表現することが多かったんです。青山・青垣。青汁。
そして天然石の青石・青瑪瑙などもそうです。実際は緑色の天然石です。
なにより晴れた日に青信号が本当の青だと、同化してよくわからなくなる可能性もあります。
緑小話
日本とは相反して海外では毒のイメージがあったりします。転じて嫉妬を連想する色として認識されているようです。
確かにゲームにおいても毒をイメージするカラーはグリーンを用いられていることがほとんどです。
以下でも緑について解説しています。
青の特徴
青色はクールで爽やか、そして冷静で誠実と言った落ち着いている印象を持つ信頼カラーです。
一度お店でも好きな色調査をしたことがありましたが、ダントツの一位でした。
- 涼しさや冷たさを連想する色
- 集中して物事を考えたい時におすすめ
- 憂鬱な気分を象徴する時にも用いられます。
青色は副交感神経に働きかけて、興奮を抑えて、落ち着かせる効果を持っています。
また憂鬱な気分の象徴ではマリッジブルー。ブルーな気分というように青を気分の低下を表す色として用いたりもします。
青色小話
青は信頼のブルーでもあり、信頼を得て相手を説得したいときなどにおすすめです。
ビジネスの心理学を含めた書籍でもたまに見かけたりします。
第一印象は結構大事ですから、ビジネスマンなどにおいては特に重要ですね。
紫色の特徴
紫色は高貴・優美・上品といったイメージがあります。ただ紫も赤に寄った紫なのか、青によった紫なのかによって若干イメージが違ったりします。
- 自分の時間を大切にしたい時におすすめ
- 妖艶さを連想する色
- かつて日本では高貴な色として用いられました。
冠位十二階の最高位は青紫で高貴な色とされてきました。青をベースにしている紫は落ち着きを連想させ、赤をベースにしている紫は華やかさを連想させます。
紫色小話
紫色は2パターンあります。
バイオレットとパープルです。この呼び名の違いは
バイオレット=赤色がベースカラー
パープル=青色がベースカラー
天然石のアメジストなども赤寄り・青寄りで個性が違ったりします。
ブラウンの特徴
ブラウンは自然界の色であることから、安らぎや落ち着きといったイメージを持っています。
堅実・穏やか・伝統といったようなイメージが他にもあります。
- 円熟や渋さを連想する色
- 重厚感のあるブラウンは贅沢なイメージを作れる
- アースカラーとして落ち着きを感じさせてくれる。
くつろぎの空間を作る際におすすめのカラーです。日本家屋においても木造の住宅には落ち着きや安心感があります。
ブラウン小話
お茶の色=ブラウンカラー
今日では緑のイメージが強いお茶も、江戸時代中期までは庶民が飲むお茶は番茶だったそうで、茶色い色をしていました。
この茶色が色の名前になったのは桃山時代からとされているようです。
白色の特徴
白は全ての色の中で最も明るい色で、また神聖視される色でもあります。
- 雪や氷のようなイメージで冷たい印象を与える
- クリーンで清潔感のある印象もある
- 日本において白は吉凶どちらでも用いられている
日本では縁起の良い紅白幕や弔事における鯨幕というように吉事・凶事両方に使われてきました。
黒色の特徴
黒は悪や恐怖・闇をイメージする色ではありますが、良いイメージとしては忠誠心や誠実・威厳というようなものがあります。どの色よりも暗く重さのある色なので、高級感の演出にもおすすめです。
- 他人からの関心を逸らしたい時におすすめのカラー
- 反骨精神や意志の強さを象徴する色
- 黒は全ての色を吸収する色
日本では黒猫がよぎると不吉なことが起こるなんてよくいったものですが、
元々は幸運の象徴なんだそうです。
まとめ
今回は代表的な色の特徴をまとめてみました。
色にはそれぞれ特徴があり、使い所があります。
ハンドメイドにおいても素材の組み合わせなどによって与える印象が変わってくることになります。
今後も色彩に関する解説を追加していく予定ですのでお楽しみに
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