様々な種類があるレザーですが、これが実際どんな使い心地なのかを確認するには買って確かめてみるしかないと思い、
いつもお世話になっている販売サイト・ぱれっとで一番安いサイズの革を数パターン購入してみました。
今回試したいことは刻印のはいり具合です。
私のお気に入りの肉球刻印で試してみたいと思います。
刻印の条件はハンドプレス機を使用、刻印する部分を少し濡らしてから刻印すものとします。
【レザー刻印とは?】
刻印とは、レザーに模様や文字を浮かび上がらせるために、専用の道具や技法を用いて加工することです。これにより、オリジナリティやデザイン性が高まり、製品の魅力が増します。刻印には、ハンドプレス機や手打ちの道具などが使われます。
それぞれのレザーの刻印のはいり具合を見ていきましょう。
アラバスタ
商品説明
オイルを含んだヌメ革です。芯通しなのでコバを生かした手縫いにも向いています。しなやかな風合いで使うほどにつやが出るので、ウォレットからバッグまで幅広い作品に使えるコストパフォーマンスのよい革です。
私が一番最初に購入した革です。肌触りが良くて個人的に気に入っています。
刻印の感想
跡は残るのですが、ちょっと薄く感じますね。これは使っているうちに消えちゃいそうな気もします。
ルガトショルダー
商品説明
艶やかな光沢が透明感と深みのあるカラーを引き立てる、ベルギー直輸入のボリュームあるショルダー革。スイス産原皮を使用し、ショルダーの特長であるトラ目が美しい仕上がりです。切り革の場合は部位によってトラ目が入る場合とあまり入らない場合があります。
刻印の感想
結構跡が残っているように見えます。これもまた徐々に薄れそうな感じがします。
エルマバット
商品説明
イタリアの老舗タンナー、テンペスティ(TEMPESTI)社の革です。エルバマットはTEMPESTI社の代表的な革です。オイルをたっぷりと含んでいるため、味わい深いエイジングをします。色は深みを増し、ツヤもしっかりと出てきます。オイルが多いため、ほとんどケアも不要です。革の表面もナチュラルな仕上げで、革本来の表情を楽しめます。
刻印の感想
刻印した場所の色が変化しました! しかし触った感じとても柔らかいレザーのようで、割とすぐに消えてしまいそうな感じを覚えました。
ヴィンセント
商品説明
染料による透明感のある色合いに仕上がった、使うほどに味わいの増す芯通しされた牛ヌメ革。なめらかな吟面と腰のあるボリューム感でカラーも豊富です。ナチュラル(生成)のみ染色が可能です。
刻印の感想
名前の格好よさ二惹かれてチョイスしましたが、そこまで刻印が残る感じではないですね。
ただ肌触りは個人的にダントツお気に入りなので、今後何か制作する際には採用することが多そうです。
ナチュラルカラーヌメ
商品説明
染料仕上げのタンニンなめし革です。吟面からも水を吸うため、スタンピングやカービングに最適な革です。素あげのためやや色合いは薄く、また傷等が目立ちやすい革です。
刻印の感想
しっかりと色が変わるくらい跡が残っています。これはちゃんと刻印ができ流間違いなさそうな革です。
マヤショルダー
商品説明
イタリアのタンナーIL PONTE(イルポンテ社)の革です。
吟すり加工によりアンティックな雰囲気にカジュアル感がプラスされたショルダー革。
使い込むほどにマット調からツヤのあるスムース調へ変わっていく、エイジングも味わいの一つです。
適度なオイルがちょうどよく、肌触りのよい革です。吟すり加工のため比較的色落ちしやすいです。また吟すり加工かつオイルを含んでいるため経年変化はかなり早い革です。
刻印の感想
こちらもくっきり残っている感じがします。風合いも気に入っていたので、刻印ありで何か作るときは今後活用しそうです。
アラバスタシュリンク
商品説明
ページに説明文が見つかりませんでしたが、アラバスタのシュリンクタイプ(皮表面を収縮させてシボが出る加工が施されている)という感じでしょうか。
刻印の感想
刻印する間からあまり期待していなかったのですが、これは予想以上にくっきり!表面の模様がプレスでフラットになることで一層わかりやすくなっていますね。
ただ刻印するものによってはわかりにくいかもしれませんね。
ペコスハード(ショルダー)
商品説明
サイト内で説明がなかったですが、硬くしっかりとしたショルダー部分の革を用いたイタリア産の牛革を用いたシリーズのようです。
このタイプの革は、バッグやアクセサリーなどによく使われ、耐久性が高いのが特徴です。
刻印の感想
水分は弾いていたのですが、結構はっきりと刻印できました。しばらく経ってもくっきりと残っている印象があります。
ドエリア
商品説明
ドエリアは、豊富なカラー展開で使いやすい切り革です。画像と実際の色合いは若干異なることもございます。天然素材のため、多少の傷・色ブレ等はご了承ください。
このタイプの革は、手帳カバーや小物類に使われることが多く、柔らかい風合いが魅力です。
刻印の感想
こちらも皮の色合いからわかりにくいかもしれませんが、しばらく使うと薄く消えそうな感じがしてなりませんね。
さいごに
以上の9種類のレザーで刻印を試してみました。
各レザーの特徴や風合いによって、刻印の入り具合が大きく異なりました。
わたしが刻印の入りやすトップ3を選ぶとしたら
- ナチュラルカラーヌメ
- マヤショルダー
- ペコスハード
と言ったところですね。
使用するレザーによって、刻印のデザインや深さを調整することで、自分好みの仕上がりになることでしょう。今回のレビューが皆さんのレザークラフトに役立てば幸いです。
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