ハンドメイドから見るフローライトの特徴や取り扱い【天然石解説】

天然石

天然石をハンドメイドの視点から解説するフローライト編です。

天然石のハンドメイドアクセサリーを制作するスタッフとして8年間携わってきました。

ハンドメイド作家の視点からフローライトの特徴・取り扱いについて解説していきたいと思います。

これから天然石を使ったハンドメイドがしたい。と思っている方は

フローライトの特徴や、使用時の注意点がわかる記事になっております。

ぜひ参考にしてみてください。

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フローライトの特徴

フローライトは和名を「蛍石」と呼びます。これは鉱物のカケラを火にくべるとパチパチと音を立てて弾け飛んだ様が蛍のように見えたためです。

カルシウムとフッ素の化合物で、立方体や八面体といった結晶があります。

フローライトとはラテン語で「流れる」を意味するfluereを起源としており、

英語の「溶かす」という言葉に由来してつけられました。

紫外線に反応するフローライトがある

蛍光フローライトというフローライトが一部存在します。

こちらは私のコレクションです。

確かグリーンローズ鉱山産のものだったと思いますが、こちらに紫外線を当てると

強く反応します。フローライト全てが反応するわけではないのですが、実際にお店で働いていると、何個かあればその中には蛍光するものが混ざっています。

上の写真のように強烈に反応するものは産地特有のケースでかなり珍しいので、レアになります。

割れやすい性質を持つ

フローライトには劈開(へきかい)性という(一定の向きに対して規則正しく割れる性質)をもっており、扱いに注意が必要な鉱物です。



フローライトの持つ石の意味

フローライトは【集中力・思考力を高める・リラックス】のお守りと言われています。

上の写真のようにフローライトには緑から青、紫、珍しいものでは黄色など様々です。

特に石の持つ意味には緑の色が持つ色彩の特徴を受け継いでるように見えます。

緑色の色彩イメージには

【リラックス・癒し・リフレッシュ】といったキーワードを持っています。

色彩心理【緑】のもつ効果
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つまりリラックス・心を落ち着かせるという意味がメインになっていると言えます。



フローライトの入手方法と素材選び

パーツクラブやネットショップでも入手が可能で、そこまで高額なものはありません。

フローライトの入手難度

フローライトの入手難度は価格も優しいことが多く、とても手に入れやすいです。

高額である場合は産地などが関係している場合がありますので、店員さんに聞いてみると良いですよ。

安価で親しみやすいカラーであることから人気があるので、ハンドメイド作家としては素材として手元に置いておきたいですね。

素材選びの注意点【劈開(へきかい)性】

前述しましたが、フローライトには劈開性という割れやすいという性質を持ちます。

私も長年天然石を使ったアクセサリー(穴の空いたビーズ)を使ってきましたが、

そうそう割れるものではありません。

とはいえ長年の劣化があるものは加工の最中にスパッと真っ二つに割れるケースもありました。

よって選ぶ際には

  • ビーズ穴がなるべく大きいものにする
  • 亀裂があるかどうかを注意深くみる。

これは店頭で購入する場合の想定ですが、私のようにマクラメ編みをする場合は紐を穴に通すので十分な穴径が確保されていることは絶対条件です。

また鉱物に亀裂が入っているものはそこからスパッと割れる可能性が高いので、注意が必要です。

※ただし、その亀裂が奇跡的な作用で鉱物内でキラキラと虹色に輝くケースもあります。

なのでもし亀裂ありを選ぶ際はせめて虹入り(鉱物内のクラックに光が反射して光る)を選択しましょう。

おすすめの天然石の組み合わせ

グリーンフローライトとして話を進めていきますね。

大前提として私は天然石はあくまでアクセサリーとして扱います。よってスピリチュアルな相性・組み合わせというものとは一線を引かせていただきます。

ここではあくまでデザイン面における配色技術としておすすめを提示します。

ブレスレットなどの場合

ブレスレットにする場合は色々な天然石との組み合わせが予想されます。

こういった場合は緑と隣り合うシトリン(黄色)・アクアマリン(青色)などはおすすめです。

上記の色の輪っかで見た時に、中性色同士のアメジスト(紫)とも合わせやすいです。

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フローライトの取り扱い

天然石にはモース硬度というものがあり、鉱物の硬さを図る「ものさし」みたいなものです。

1〜10段階で分けられており最大値の10が最高硬度で、ダイヤモンドとなっています。

フローライトの硬度は4。あまり硬いとは言えない数値です。

長年身につけらたフローライトは表面がガサガサになっているものもよく目にします。

これまで紹介してきた天然石の中でもかなり柔らかいというか、割れやすい天然石になっています。

紐に通す際には無理に通すとスパッと割れる場合がありますので要注意です。紐を通す場合はゆっくりと石から手に伝わる摩擦・圧力の感覚に気を配りましょう。

硬い鉱物であるルビーですら割れるケースもありますからね。

まとめ

  1. リラックスや集中力のお守り
  2. 劈開(へきかい)性という割れやすい性質を持っている
  3. 黄色・緑色・紫色の天然石と合わせると綺麗な配色になる
  4. 比較的安価であるため、入手が簡単
  5. 高価なものは産地に注目すると良い
  6. 素材選びは穴の大きさ、亀裂に注目

フローライトは一定のファンがいる天然石です。

透明感がある天然石というのは人気が高いため、アクセサリーにもよく起用します。

ぜひブレスレットやピアス、イヤリングなどに取り入れてみてください。

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