私の住む山陰地方には鳥取県に大山という山があります。
標高は1729mで、地元の友人たちは「子供の頃に登らされた」という話をしてくれます。
私は隣の島根県民で、まだ一度も登ったことがありませんでした。
今回まるっきりの登山初心者の私が山頂に登るまでに準備したこと、
実際に登って必要だったと感じたことを書きたいと思います。
またその日の夜に登山経験者の方から今度登る際のアドバイスをいただいたのでそちらも紹介します。
※私が登ったのは10月の大山。初心者向けコースの夏山登山コースです。
モンベル大山店のすぐそばから登っていきます。
大山登山で準備するもの・あってよかったもの
私は初心者ですが、山を舐めてはいけないというのは理解していました。
そこでいろいろ参考サイトを調べて以下のものを用意して、それぞれがどう便利だったかをご説明します。以下はほぼ必須アイテムです。
- リュック
- 飲料水
- 軽食
- 登山靴
- トレッキングポール【運動不足・初心者におすすめ!】
- 帽子
- タオル
- 風を通さないジャケット
- 予備の薄手のジャケット
- 雨ガッパ
- 手袋(指穴あき)
- 薬
リュック
私は普段通勤で使っている背負うタイプのカバンで行きましたが、
本来であれば登山用がおすすめかもしれません。
せめてペットボトルや水筒がいちいちカバンを開かなくても手に取れるタイプがいいですね。
飲料水
絶対に必要です!
私は550mlのペットボトルを2本持参しました。
この日は1本の消費だけでしたが、他の季節や天候では2本では足りないかもしれませんね。
軽食
登山前にコンビニに寄ってジャーキーカルパスを購入しました。
カロリーメイトなどもいいかもしれませんね。
もしもの時のための備えです。
登山靴
事前に何度か履いて歩いて慣らしておくのが大事です。
私は何年も前に屋久島旅行のためにトレッキングシューズを購入していましたので、それを使いました。
登山靴は滑りにくくなっていたり防水効果のタイプもあるので、便利です。
トレッキングポール【運動不足・初心者におすすめ!】
私はこれがなかったら大山登頂は無理でした。
トレッキングポールを使うことで、足への負担を軽減できます。「杖なんて年配の人が使うもの」というのは思い込みです。安全な登山にはあるべき道具と今回の経験から学びました。
帽子
帽子は必ずです。日除けであり、頭を守るという点でも必要になります。
タオル
汗をかくので持っていきましょう。汗が冷えると体温が下がってしまいます。
風を通さないジャケット
風は体温を奪います。着ていって正解でした。
予備の薄手のジャケット
畳んで小さくなるものが一つあるだけで便利です。
下山の頃から急に冷えてきたため、下にさらに着込みました。
体温管理に便利です。
雨ガッパ
下山の際に雨が降りましたが今回は風を通さないジャケットで補いました。
もし、さらに気温が下がっていたら追加で着込んでいたかもしれないので、これもまた必須アイテムです。
登山をされている方の中には雨が降り始めて傘をさす方がおられましたが、危険だからやめておけばいいのにと思いながら見ていました。
手袋(指穴あき)
ホームセンターで2〜300円の滑り止め付きの安価なものを用意しました。
穴あきにしたのはスマホの操作のためにはずさなくて良いためです。
ただ、危ないところでのスマホの操作は厳禁です!!
薬
普段服用している薬などがあれば持っておきましょう。
また体調がすぐれない時は日を改めるのも大事です。
10月の登山の服装
私が登った時の天気は曇りで、下山時には雨雲がかかり次第に雨が降り始めました。
この時は上から
- 帽子
- フード付きの風よけジャケット
- 下には乾きやすいTシャツ
- 防寒用の腹巻き
- カーゴパンツ
以上です。特に防寒用に身につけていた腹巻きは役に立ちました。体温管理に便利でした。
暑ければズボンの上のほうに被せておけばいいですから、冬場には普段使いでも重宝しています。
登山届は必ず出しましょう
私が登ったのはモンベル大山店から川を挟んだとこにある夏山登山コースです。
そこには駐車場とトイレ、登山届を出す場所があります。
この建物の赤いポストの上にある蓋を開けると、登山届と、下山届が入っていました。
スマホでもできますよ〜。と書いてあったのでやってみましたが、うまくいかなかったので、手書きにしました。
登山届は万が一のためです。何事も万が一に備えましょう。
実際に登って感じたこと・知っておくべきこと
こちらは登山コースの入り口です。ここから私が登りながら感じていたこと、事前に知っておくべきだったことをお伝えします
標高が何メートルかを把握しておくべきだった
大山の標高が1729mとありますが、そんなことも調べもせずに登り始めます。
すると問題なのはどのくらいのペースで登ればいいのかです。
今自分が早いのか、遅いのか。ペース配分が正しいのか。
他の登山客の方がちらっと話しているのを聞いて、『え! まだそんなにあるの!?』
と、運動不足の私は愕然としました(笑)
何合目という表記がありますが、いまいち理解していなかったのも問題ですね。
山頂が10合目となり、基準を指す物差しになっています。
とはいっても均等に十分割されているわけでもないようです。
目標の山頂までどのくらいあるか、目標を確認しておきましょう。
周りのペースに惑わされない
私はもう何年も運動という運動をしていませんでした。
周りを登る方々、自分を追い越していく方をみて、もしかして自分はペースが遅いのでは!?
と思ってしまうかもしれません。
でも心配ありません。自分のペースで登ればいいんです。
単独の場合は誰かに合わせる必要はありません。もちろん一緒に登る人がいるならば、お互いに無理が出ないように気を配りあっていきましょう。
私は周りに釣られてペースを上げすぎて途中何度もバテて、休憩を繰り返し体力を大きく消耗してしまいました。
これに気づいたのが1400mまで登った時です。もっと早く気づいていれば。
その後はゆっくりゆっくり、地道に進んでいくと途中休憩をほとんどすることなく上がっていき、
結果的に私を追い抜いていった人たちよりも何十分も早く登頂しました。
自分のペースを早いうちに掴みましょう。
登るにつれて困難さが変化します
これも事前に知っておくべきでした。
序盤はある程度一定の間隔の階段があります。
しかし徐々に階段は不規則になり、足への負担が出やすいです。
そしてそこからさらに険しくなっていきます。
だからこそトレッキングポールはあったほうがいいんです。
しかしここを抜ければ木道に入りだいぶ楽になります。ここを抜けたらもう頂上目前です。
私の記事では山頂の写真は載せませんのでここまでにしましょう。
まぁどのみちガスっていましたのでよく見えませんでしたけどね(笑)
怖いのは下山時
先ほどもありました写真
今度はここを降りて行かないといけません。
この頃には体力も消耗し、膝に力が入りにくくなっています。
トレッキングポールがあっても何度も尻餅をつきました。
もしも前に倒れたら危ないでは済まない・・・ それもあったので尻餅をついたほうがまだマシです。
とにかく初心者や体力不足の方は気を付けて降りましょう。
登頂を終えてから経験者からの助言
登頂を終えたその日の夜、私の尊敬する方と食事をしました。
その方は今年すでに13度も大山に登っており、さらに日本各地の山にも挑戦しておられます。
その方からの登山のアドバイスをいただきました。実はもう70を過ぎる大ベテランさんです。
周りのペースに惑わされない
自分のペースで登っていれば必ず目標に辿り着ける。
「最初はどんなに若い人に追い抜かれても、結局ペースを崩した人たちは途中で息切れをおこして休憩をするが、自分のペースでコツコツ進んでいく自分が結局先に着くことになる」
私もこれは身をもって経験しました。
私の場合は若い人ではなく、私より年配の方にスイスイ抜かれましたけど(笑) その時も焦ってはいけませんでしたね。
山の情報と天候は重要
YAMAPという山に関する情報を提供してくれるアプリを教えてくださいました。
その山の登山ルートなどを事前に知ることができます。
また天候情報はとにかく大事と言われました。
以前雪山登山で周りがわからなくなったことがあり、危うく遭難しかけたこともあったんだとか。
流石に私は雪山には手を出したくないですが。天候の良い日を選びましょう。
下山が最も危険
私も経験しましたが、
「下山は非常に危険。どんなに気を付けていても膝が笑ってしまえばどうにもならなくなる」
登る時は前のめりですが、下りは逆ですもんね。滑落のリスクが高まります。
無理のない登山〜下山をしましょう。
山登りのマナー
大山は年々山が削れているそうです。
人が歩くことで山頂が崩れていくんだとか。それを山を管理している方が崩れる場所を立ち入りを禁止にし、山を守っているにもかかわらず!
そこに入って写真を撮ったりする輩があとを立たないそうです。
自分のことしか考えられない愚かな行動はしたくないものです。
※あとこれはわたしの意見ですがゴミは持ち帰りましょう。ポイ捨ては山であろうとどこであろうと人間として恥ずかしいのでやめましょう。
さいごに
初心者で体力不足の私は翌日、もちろん壮絶な筋肉痛に襲われました。
しかしこの登山を通していろいろなことを学びました。
ときおり登山は人生と同じと言われます。
これを身をもって知ることができました。これは登山にハマりそうですね。
実際に登ったものにしか見えない・感じない世界があります。
ぜひチャレンジしてみてください。
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