バーチャルマーケット2024 Winter(以下、Vket Winter 2024)に参加してきました。
今回はただ楽しむだけではなく、自分で制作したワールドや副業で運営するハンドメイドショップにも活かせるマーケティングのヒントを得たいと考えて出向きました。
現役販売員として働き、販売士2級の資格を持つ私にとって、メタバースは新しい販売の舞台として非常に興味深い分野です。
このイベントを通じて、リアルとバーチャルのマーケティングを比較し、新たなヒントを得ることができました。
目次
Vket Winter 2024の魅力―初心者にも優しい設計
まず、Vket Winter 2024の演出は非常に素晴らしく、特に初心者にも優しい設計が印象的でした。以下の点が参加者を引き込む魅力だと感じました。
- マニュアルの設置
アバターの変更方法やカメラの使い方など、初心者がつまずきやすいポイントをエントランスワールドで丁寧にガイドされていました。 - 直感的な操作性
各エリアへは簡単に移動できる設計で、参加者の体験をスムーズにしていました。これは今までも変わらずでわかりやすいです。 - 多国籍な参加者との交流
実際に歩き回っていると、海外の参加者も多く、「ハロー!」と声をかけられる場面もありました。VRChatが今年急激に利用者を増やしたこともあり、バーチャルマーケットがより広く知られている印象を感じました。
マーケティング目線で見た課題と提案
一方で、販売員として、また販売士の資格を持つ私の視点から見ると、次のような課題点が目につきました。
1. ゴールが明確でないブースが多い
課題:
購入ボタンやリンクがないブースもあり、せっかく興味を持ってもその先の行動が取れないというのもたくさん目につきました。
これが例えば、以下のような企業のブースであればここで無理にショップに誘導する必要もないかもしれません。
すでに商品の知名度が高いため、ブランドイメージをアピールできればいいわけです。
しかし個人や小規模企業であれば知名度を高めたり、購入につなげる必要があるはずです。
販売リンクやSNSのアカウント表示などがないと、ファンになりたくても、制作者のSNSや販売ページへアクセスすることができません。
改善案:
「購入ボタン」や「クリックでウェブサイトに飛べるリンク」を導入することで、訪問者の行動を促進すべきと思いながら見ていました。
企業を除くブースで、これができているブースとそうでないブースで半々くらいに分かれていて驚きました。
2. QRコードの利用が限定的
課題:
ゴーグルでワールドを散策していると、ブース内にQRコードが表示されているのが目につきました。しかしVRゴーグル視点ではQRコードをスマホで読み取る機能がないため、ここでまた導線が途切れてしまいます。おそらく制作者はPCからのアクセスを想定しているのかもしれません。
それなら画面越しにスマホをかざせばアクセスできます。
改善案:
VRゴーグルも普及してきた今、「リンク付きボタン」などからWebサイトへアクセスできるようにしてあったほうが、PC/VR双方のユーザーに対して誘導をシンプルにすることで効果が高まるでしょう。
3. なによりも商売っ気がなさすぎる
販売に関わる私から見たら、これが一番大きい課題だと思います。
せっかくバーチャルマーケットと題しているのに売り物が少なくないか?
上記の画像はおそらくワールドの風景の一部として作られているものなのでしょうが、
私から見たら何ならこの駄菓子屋さんのなかでお菓子を売ればよいと思います。
課題:
ゴーグルでワールドを散策していると、あるブースではきちんと自分の作った作品に対して「購入する」ボタンを用意しているところもあるのですが、
名前も明かさず、リンクもなく、ただすごいモデリングと映像だけがあるというものがあります。
非常にもったいない! そう感じました。
改善案:
制作した作品を売る予定がないにしても、最低でもファンになってもらうための誘導はしておくべきだと感じます。
それがいつか、あなたの作品を買いたい、モデリングをお願いしたい! につながるのではないでしょうか。
自分のバーチャルショップへの活用アイデア
今回の経験を通じて、私も自分のバーチャルショップで改善すべき点をいくつか見つけました。
- 明確なゴール設定:
購入ボタンやリンクをわかりやすい場所に設置。これに関しては自分のショップでも実践中ですが、重要性を改めて知ることができたので、改善を続けたいと思います - 華やかなワールド
実際にプロの人たちが作ったワールドそのものを見たときに、
あれ? 私のワールド暗くない? と感じました。
こういったすばらしいワールドに触れることで、ワールド製作の励みになります。
まとめ:Vketはじまったな
バーチャルマーケットは、どこからでもアクセス可能で、体験を伴う新しい販売の場です。リアルとバーチャルの融合を目指す私にとって、今回の学びは大きな収穫でした。
次回のバーチャルマーケット開催時には、私もぜひ参加してみたい! そう感じています。そもそもハンドメイド作品をショップとして販売できるかもわかりませんが。
自分のハンドメイド作品をもっと多くの人に届けられるよう、さらなる挑戦をしていきます。
バーチャルワールドを見て回るならメタクエスト3がおすすめです。
irokazari+のバーチャルショップができました
ついにバーチャルハンドメイドショップが完成しました。
今後も月ごとに、店内の内装を更新していく予定です。
テーマを変えたり、新しいアイテムを追加したり、より楽しんでいただける空間を作っていきます。
ぜひ、気軽に遊びにいらしてください。
【クリエイタープロフィール pekopoko】
ハンドメイド作家のpekopokoです。
レザークラフトやマクラメ編みを取り入れ、リラクゼーション効果のある作品を一つひとつ心を込めて手作りしています。
ハンドメイド歴10年の経験に加え、パーソナルカラリストとカラーセラピストの資格を活かし、 色彩の力で日常を明るくするアイテムを制作しています。
これまで、多くの方々に私の作品をお届けしてまいりました。 高島屋でのハンドメイドイベントへの参加や、まちの駅での委託販売を通じて、地域の皆さまに喜んでいただきながら、観光にも貢献してきました。
私の作品が、手に取る方の日常を少しでも心豊かで明るいものに導くリラクゼーションアイテムとなりますよう、心から願っています。
BASEでオリジナルサイトを開設しました!
物作りで日常を明るく♪をコンセプトに活動中のハンドメイド作家です。
マクラメ・レザー小物などを中心に出品中です。
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