先日、「Vket(バーチャルマーケット)」の
VketCloud:エントランス において、ワールド制作に関する勉強会に参加しました。
この勉強会では、実際にこのワールドを手掛けたプロの方から、デザインや設計時のコツについて貴重なお話を伺うことができました。
さらに、勉強会の会場として使われたのも実際のVketワールドのエントランスで、スライドを見ながらライブ配信を視聴するという、まさに「メタバースならでは」の臨場感ある体験が楽しめるものでした。
今後のワールド作りの参考にするため、ワールド作りのポイントを書き留めたので、
まとめておきたいと思います。
目次
1. ワールド制作の目標を明確にする
Vketでワールドを制作する際は、まず「何を目指すのか」をはっきりと定めることが重要です。
たとえば、「楽しいショッピング体験を提供する」や「マーケットとしての独自の世界観を表現する」といった目標があれば、
具体的なビジュアルや構成の指針が決まりやすくなります。
目標を持つことで、訪問者の行動や動線もイメージしやすくなり、ワールド全体の一貫性を保つことができます。
2. ファーストビューを大切にする
ワールドに入って最初に目にする「ファーストビュー」は、ユーザーの印象に強く残るため、
特にこだわるべき要素です。
ワールドに足を踏み入れた瞬間に数歩歩いただけで「一番見せたいもの」が見えるように工夫することで、訪問者に興味を持たせ、先へ進む意欲を引き出せます。
印象的なシンボルやオブジェクトの配置が、記憶に残る空間の創出に大きく貢献します。
3. ワールドに高さを取り入れる
ワールド全体に高さのあるデザインを加えると、空間が立体的に感じられ、より「現実味」を感じさせることができます。以下のような方法が推奨されました:
- タワー型デザイン:ワールドのシンボルとして高い建物やゲートなどを配置し、訪問者の視線を自然に集めます。スカイツリーやディズニーランドのエントランスのように、印象的なエントランスとして活用できます。
- デッキ型の高低差設計:建物や地面に高低差を設けることで、立体感を演出し、ユーザーに探索の楽しみを提供します。高架や橋などを取り入れると、ワールド内に様々な視点を作り出せます。
今回のワールドだと、真正面の赤い建物ですね。また背景にある高架が高さを感じられる効果を演出しているようです。
4. 建物やオブジェクトに「顔」を作る
ショップや建物にアイデンティティを持たせるためには、各施設に「顔」を作ることが効果的です。例えば、コンビニであれば、看板やロゴの配色によってローソンやセブンイレブンとすぐに認識できるように、ワールド内でも一目で何の建物かがわかる工夫が求められます。
これによりワールドに独自の個性が加わり、訪問者にとってわかりやすく、記憶に残りやすくなります。
5. デザインの資料を集める
デザインのアイデアを広げるためには、さまざまな参考資料を収集することが欠かせません。PinterestやPureRefなどを活用してイメージを収集し、
コンセプトに合ったデザインの方向性を決めることが推奨されました。
また、「レアなもの」や「一目で目を引く要素」を取り入れることで、ワールドに特別感を加えることができます。
Blenderなどの3Dツールを使う際にも、簡単に作れる形状だけでなく、一工夫したデザインを心掛けるとよいそうです。
例えば植物を自作したり、あえて珍しいアセットを使用したりすることで、他のワールドと差別化できます。
6. 動きを持たせる演出
ワールドに動きのある要素を取り入れると、より生き生きとした空間が生まれます。
アニメーションを活用して、葉や旗が風になびく様子や、オブジェクトに小さな動きを持たせると、リアルな空間演出が可能になります。
また、VKC Nodeを使用してUVスクロールを適用したり、建物の前に花壇や植物を配置して、オブジェクト間に自然なつながりを持たせることも有効です。
ワールド内では木の葉がゆらゆらと揺れていました。
7. 建物同士に「つながり」を持たせる
建物の接地面に傘立てや花壇などの付随オブジェクトを置くことで、
建物同士やエリア全体に自然なつながりを作ることができます。
また、建物を段差のある台座に置き、ひとまとめのセットとして配置することで、訪問者に視覚的な導線を提示でき、スムーズな移動を促す効果もあります。
8. 下の景色にも配慮する
ユーザーの視線は常に前方や上を向いているわけではなく、たまには足元も確認されるため、地面にも工夫を凝らさないといけません。
床面のテクスチャを区分けすることで、どのエリアにいるのかを直感的にわかるようにする工夫がされているそうで、訪問者が迷うことなく探索を続けられる環境を作りにも一役買っているということで、プロの制作に感心しました。
9. 小規模シーンで素材の再利用を工夫する
広大なワールドを作る際には、リソースをうまく節約することも大切です。
壁や床材を適切に再利用するなど、工夫して素材を循環させることで、効率的なワールド制作が可能になります。
これは以前の勉強会でも聞いたので、再利用などは重要になりそうです。
まとめ
Vketのワールド制作には多くの創意工夫が必要になるようですが、特にユーザーの視線や動線を意識することが重要です。
今回の勉強会で学んだポイントを取り入れ、私も訪問者が楽しめる魅力的な空間を制作してみたいと思いました。
そしてなによりこういったワールド内を活用した勉強会の開催を通じて、よりメタバースという空間を使ったコミュニティやサービス展開に可能性を感じました。
皆さんもぜひこのVketCloud:エントランスを訪れてみてくださいね。
【クリエイタープロフィール pekopoko】
日常を・心を豊かにする作品を届けたいと願うハンドメイド作家のpekopokoです。
レザークラフトやマクラメ編みを取り入れ、リラクゼーション効果のある作品を一つひとつ心を込めて手作りしています。
ハンドメイド歴10年、販売士二級の現役ショップ店員兼副業作家です
現在はメタバースにハンドメイドショップを作りたいと思い、コツコツと勉強中です。
作品はオンラインショップでご覧いただけます。
BASEでオリジナルサイトを開設しました!
物作りで日常を明るく♪をコンセプトに活動中のハンドメイド作家です。
マクラメ・レザー小物などを中心に出品中です。
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