大雪という災害に近い状況で帰宅を推奨するお店と帰宅を渋る企業【お仕事日記】

work-diary

本日24日は近年類をみない最強寒波とニュースでアプリでも取り上げられ、

全国的に冷え込みました。

今日はそんな中

大雪にも関わらず営業時間を変更して早じまいすることをしぶられたので、

今回の経緯と、そこから起こりうるリスクなどをご紹介したいと思います。

【自己紹介】

ペコポコです。

ハンドメイド作家としてお店で働きつつ、ハンドメイド作家としてminneで活動中です。

リテールマーケティング2級の資格を持っており、お店での

管理業務も経験してきました。

スポンサーリンク

今回のケース【大雪編】

今日26日は近年類をみない最強寒波ということで、急に冷え込み

地域によっては積雪や吹雪を伴う大荒れの状況になりました。

この記事を書いている今も、荒れ模様が続いています。

私が住む地域はど田舎で、雪は割と当たり前に降るものです。

慣れているとはいえ雪が積もれば車が動かなくなったり、

路面が凍結すればスタッドレスタイヤを装着していたとしても

スリップを避けられないケースもあります。

大雪で危険と判断・早めの閉店に

夜になるにつれ吹雪も止むことがなくお店の責任者と相談して

これ以上悪化する前に帰宅しましょう、という判断になりました。

そして会社を通じて正式な閉店指示に代わりました。

テナントというポジション

私が働くお店はテナントという形で、大きなお店にスペースを間借りして営業している形態のお店です。

例を挙げるとイトーヨーカ堂・イオン・ユニーといったものですね。

こういった業態を「General Merchandise Store」と呼び、日本語では「総合スーパー」と訳されます。このあとはGMSと略します。

その中で営業をするとなると、独断で勝手に閉店していいわけではありません。

お店として入っている企業側と、入ってもらっているGMS側の合意のもと

緊急時の閉店・休業が決定されるのが通常です。

そこで今回はお店からGMS側に対し、お店(会社)の責任者から直接

連絡を入れて、積雪のため閉店をする旨を打診・了承されました。

そのあとに起こったスーパー側の対応

さて、問題はここからです。

必要な書類を準備し、GMS側に提出に行くと

予想もしない返答が帰ってきました。

「本当に営業が困難なのですか?」

「本当に帰宅困難ですか?」

「代わりに出れる人はいないんですか?」

「これは正式な書類ではないので〜(事前に定型書面はないと確認済み)」

「本当は閉店まで営業してほしいですけどね」

といった閉店を渋る陰湿な内容を延々と語りかけてこられました。

この対応に私が浮かんだ疑問点

  • GMS側へ当社から電話があったはずなのに、スタッフに対し閉店を渋る行為
  • 外の積雪の状況をみれば帰宅困難の可能性は十分予測できるはず

まず第一に、

事前に会社側から正式に連絡を入れたにも関わらず閉店をしぶり、

またそれを企業の責任者ではなく、現在運営中のスタッフに言いつける行為。

次に

積雪状況からみても、今後状況が悪化することが予測できるにも関わらず

帰宅困難になりかねない状態を想定していないこと。

これらの点から対応を不審に思い、

「会社側から改めて連絡を入れましょうか?」

「書類に不備がありましたら、正式なものを上司から提出しますが」

といった提案しました。

すると

「いえ、ここで断わるわけにも行きませんし… いいですよ」

という歯切れの悪い返答が帰ってきました。

ではいったいこの時間はなんだったのでしょうか…

なんとか閉店はできたものの、帰りは危険だらけ

心に引っ掛かりをもったまま、とりあえず閉店業務を終え

車で帰路に着きます。

しかしその頃にはすでに路面状況は悪化しており、さらには視界不良という最悪の状況になっていました。

あるところではトラックがスタックしており、

またあるところでは人が車に気づかず、路上に飛び出してきたりとヒヤヒヤしました。

帰宅する頃には車のお腹が雪でつっかえる状況になり

あとちょっと遅くお店を出ていたら、私も帰宅困難な状況に陥るところでした。

近年見直されつつある働き方

ここ数年で働き方は大きく変化しました。

企業でも台風や、今回のような大雪などの災害がおこると、企業側は休業指示や・営業時間短縮を

打ち出しやすい環境になってきたと思います。

 

これはコロナ禍に入ったことでいっそう進んだと思います。

ちょっと前までは意地でも営業しろというような環境が当たり前だったような気がします。

あちこちで危ないと判断される時は休もうという動きが出てきました。

しかし残念ながらまだまだ私の住む田舎では、

いまだに昔気質で、そこで働く人の安全を理解できていないのが現状ですね。

Twitterを確認すると、似たような状況に腹を立てておられる方が何人かおられました。



お店の事情と総合スーパーの事情

もちろんそれぞれに事情があります。

お店側は

  • 働く従業員をリスクから遠ざける
  • 明日以降も営業ができるように備える

といった事情があります。

対してスーパー側は

  • 定められた営業時間を遂行してほしい
  • お客様がまだいるので営業を続けてほしい

というような心境があるでしょう。

しかし帰宅困難になった場合、

困るのは企業でもスーパーどもなく働いている従業員です。

  • 帰宅が遅くなり視界不良で事故を起こす可能性がある
  • そもそも交通機関が全て止まり、帰れない(まさに今回)
  • 帰れない場合、宿泊費は誰が払う?

この日も他のテナントのスタッフさんから聞いた話では

スタッフ「もうバスは止まってて、タクシーで帰るしかないんですよ」

私「それって、会社が出してくれるんですか?」

スタッフ「自腹に決まってるじゃないですか〜!」

という社会の闇を見ました。

健全な営業を

お客様のために営業を続けたいGMS側の気持ちもわかります。

ただ、従業員がいてこそ社会が回っています。

今回のような企業からGMSに対して事前に連絡があったにも関わらず、

営業中のスタッフに八つ当たりをするような陰湿な行為は今後見直していただきたいものです。

昭和のような意地でも営業するという働き方は災害状況などをよく考慮し

見直しをしていくべきでしょう。

地域に根付くGMSであればこそ、健全な営業を考えてほしいものです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました